加工食品はなぜ生まれた?食品加工の目的について学ぼう!
この記事でわかること!
    • 「加工食品」と「食品加工」の違いがわかる
    • 「加工食品」を生み出した「食品加工の目的」がわかる

のらねこ
加工食品
食品加工
ムムム・・・

栄養士 ちびうし
・・・

のらねこ
カコウショクヒン
ショクヒンカコウ
MU・MU・MU・・・

栄養士 ちびうし
・・・
解説しようか?

のらねこ
・・・うん

 

似ているけれど、意味の異なる言葉って多いですよね?

例えば、のらねこを悩ませている「加工食品」「食品加工」

あなたは違いを正しく説明できますか?

今回は「加工食品」と「食品加工」の言葉の違いをきっかけに、食品加工の意義・目的について解説していきます。

「加工食品」と「食品加工」

加工食品とは

加工食品とは、食品になんらかの加工を施したものであり、その種類は、水産練り製品・肉加工品・乳加工品・嗜好食品・調味料・菓子類・冷凍食品・レトルト食品・缶詰食品・インスタント食品等、多岐にわたります。加工食品は法律によって食品表示が義務付けられており、私たちはその情報を活用し、適切に選んだり扱うことが必要です。

出典:e-ヘルスネット 厚生労働省

栄養士 ちびうし
食品加工の技術によって生まれたものが加工食品!
当たり前だけど、紛らわしいから、ここでしっかり理解しておこうね!

 

ちなみに「加工」は「人手を加えること」。

私たちが普段行っている「調理」も、「加工」の一種と言えます。

加工食品
食品になんらかの加工を施したもの
食品加工
食品を加工する技術

食品加工の意義と目的

食品加工の意義・目的
  1. 食品の価値を高める→食べやすく、保存しやすく
  2. 商品的価値を高める→栄養面・利便性・嗜好性・輸送性の向上

 

のらねこ
食品の価値と商品の価値・・・
うーん、難しい

栄養士 ちびうし
ちょっとわかりづらいよね
順番に解説していくよ!

1.食品の価値を高める

食品加工の始まりは、縄文・弥生時代からと言われています。

初期の頃の食品加工の目的はとてもシンプルで、現代の食品加工技術の原点となる考え方です。

初期の頃の食品加工の目的
    • おいしい
    • 栄養がとれる(消化吸収がよい)
    • 安全
    • 長く保存できる

日本で稲作が始まった縄文・弥生時代が、食品加工の始まりと言われています。

収穫された生米は、そのままでは硬く、とてもおいしいと言えるものではありません。

また、生米は消化しづらい状態です。消化しづらいということは、効率的に栄養素を吸収できないということです。

栄養素の吸収が効率的にできなければ、食品としての価値は低くなってしまいます。

昔の人
どうにかこの食品を美味しく、効果的に食べることはできないだろうか・・・

 

こんな想いから「食品を加工して食べる」という知恵がつき、食品加工の技術が進化していったのです。

米の加工例を図にまとめてみました。

米の加工品

栄養士 ちびうし
食べられる可能性のある食品を「なんとかして食べたい」
そんな想いから食品加工の技術は進化したんだね!

 

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2.商品的価値を高める

近年の食品加工では、従来の目的「食品の価値を高める」に加えて「商品的価値を高める」ことが重要視されるようになりました。

以下に、商品的価値を高める要素の例をいくつかまとめてみました。

食品加工における商品的価値とは

栄養性
  • 栄養価が高い(他の製品に劣らない)
  • ヘルシー・低カロリー
  • トクホや機能性表示食品など、摂取することで特定の保健目的が期待できる
生活活性
  • 冷凍食品やレトルト食品など、利便性が高い
  • 合わせ調味料など、調理の手間が省ける
し好性
  • 色・香り・風味・味・舌ざわりを改良
  • 時間や温度による品質への影響を受けにくくする
流通性
  • 時間や温度による品質への影響を受けにくくする

 

他にも、「産地や原材料へのこだわり」「安くておいしい」なども商品の価値を上げる要因となります。

栄養士 ちびうし
加工食品は、私たちの
もっと便利に
もっと効率的に
もっおいしく
もっと安く
という想いに応えるように進化してきたんだ!

 

最近では、合わせ調味料のニーズが高くなってきています。

代表的な合わせ調味料
    • CookDo(味の素)
    • うちのごはん(キッコーマン)
    • ごちうま(カルビー)

手作りしたいけど、時間がない

野菜やお肉は新鮮なものを使いたい

調味料のストックは必要最低限がいい

 

各メーカーの合わせ調味料シリーズは、このような忙しい現代人のニーズに寄り添った画期的な商品なのです!

加工食品の分類

一次
加工食品
農産・畜産・水産物をそのまま 精白米
精麦
小麦粉
食用油
みそ
しょうゆ
二次
加工食品
1~2種類以上の一次加工食品を加工 パン

精糖
マーガリン
マヨネーズ
ソース
三次
加工食品
2種類以上の一次・二次加工食品を組み合わせて加工 調理済み食品
冷凍食品
レトルト食品

 

のらねこ
今まで三次加工食品しか加工食品として意識してこなかったなぁ

栄養士 ちびうし
一般に加工食品として認識されている冷凍食品・レトルト食品などは、加工食品を原料とした加工食品なんだ!
こうして見てみると、現代の食生活は加工食品なしでは成り立たないことがわかるでしょ?

 

現代の生活には欠かせない存在となった加工食品。

しかし、やはりどのようなものが入っているのか不安になりますよね?

人は「知らない」と不安になります。

その不安を解決するには「知る」こと以外の何ものでもありません。

食品表示を見るクセをつけよう!

あなたは食べ物や飲み物を買う時、何を基準に選んでいますか?

 

  • 値段?
  • 重量?
  • メーカー?
  • 賞味期限?

 

人によって基準はさまざまですよね。

おすすめは、食品を手に取ったらカゴに入れる前に食品表示を確認すること。

食品表示の情報を正しく読み解く力がつき、その商品を「知る」ことができれば、「加工食品に対する不安」もなくなります!

 

食品表示の例(一括表示様式)

食品表示例

栄養士 ちびうし
食品表示の読み方は、別の記事で紹介していくよ!
食品表示が読めるようになると、買い物がちょっと楽しくなるよ!

最後に

私たちは「知らない」ことを、つい「怖い」「怪しい」と思ってしまいがちです。

日本の加工食品には食品表示が義務付けられています。
つまり、消費者に情報は提供されているのです。

しかし、その読み方を学ぶ機会がとても少ないのが現状です。

エイフィットナビは、「自分自身で食行動を選択できる力」を身につけるための情報を発信していきたいと考えています。

今後の記事で食品表示の読み方を一緒に学び、日々の食事をよりよいものにしていきましょう!

 

【参考】

  • e-ヘルスネット(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/chosakuken/index.html)
  • 佐藤隆一郎・ほか編著(2007)『わかりやすい食物と健康3-食品の生産・加工・流通・調理』吉田勉監修,三共出版
  • 食品加工技術発達史