【食行動の4W2H】その食事は身体づくりのため?それとも嗜好を満たすため?
この記事でわかること!
    • 「食べたいものを食べる」とき、その食事は嗜好品化する!
    • 「身体づくりのため」か「嗜好を満たすため」かを考えれば、食行動は自然と変わる

のらねこ
今日は夕飯なに食べよっかなぁ~
食べたいものを気ままに食べられるノラって幸せ~

栄養士 ちびうし
いいねぇ~
でも、嗜好を満たすための食事は、内容によっては注意しないと!

 

あなたはどのような時に「食べる」という行為をしますか?

 

  • お腹が空いた時
  • 食事の時間になった時
  • 友達や同僚との食事会
  • 目の前に好きなものがあった時
  • ある食べ物が〇〇によいと知った時

 

人によってさまざまな動機があると思います。

思いのまま「食べる」行動に移すこともあれば、思いとどまって「食べない」選択をすることもあるでしょう。

そして、「食べる」と決めた後には、さまざまな選択肢が待っています。

「いつ When」
「どこで Where」
「何を What」
「どのように How」
「どのくらい How much」
「どのような目的で What purpose」

ビジネスの5W1Hに似ていますよね!

食行動の4W2Hとでも名付けましょうか。

あなたは毎日の食事で、無意識的に4W2Hを選択しているのです!

今回のテーマは食行動の選択についてです。

あなたの食行動の選択次第で、日々の食事が嗜好品化しているかも?

嗜好品とは

嗜好品とは?

栄養をとるためでなく、その人の好みによって味わいを楽しむ飲食物。
茶・コーヒー・酒など。

出典:しこう‐ひん〔シカウ‐〕【×嗜好品】の意味 goo辞典

嗜好品はとは「楽しむことを目的とした、嗜好を満たす飲食物」です。

食の好みを優先し、心を満たしてくれる食べ物や飲み物を指します。

goo辞典には、例として茶・コーヒー・酒などをが挙げられていますが、これらの飲食物に栄養がないと言っているわけではありません。

あくまでも、茶・コーヒー・酒を飲む動機が栄養摂取のためではないということ。

のらねこ
なんか難しいよぉ
もっとわかりやすく!

では、コーヒーを例に挙げて考えてみましょう。

 

コーヒーを例にした食行動の選択

  1. カフェインを摂るためにコーヒーを飲む
  2. コーヒーの味わいが好きだからコーヒーを飲む

 

1は、カフェインという栄養素を摂るために、コーヒーを飲むという食行動を選択しています。

2は、コーヒーの味わいが好きだから、コーヒーを飲むという食行動を選択しています。

同じコーヒーでも、1は嗜好品の定義から外れ、2は当てはまっていますよね!

今度は、納豆に置き換えて考えてみましょう。

 

納豆を例にした食行動の選択

  1. 栄養価が高いから納豆を食べる
  2. 納豆の味わいが好きだから納豆を食べる

 

2の場合では、嗜好品に分類されない納豆が、嗜好品の定義に当てはまりましたね。

 

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さて、ここまでで、私が伝えたいことは…

楽しむことを目的に食行動を選択すれば、どのような飲食物であっても嗜好品化する

ということです。

のらねこ
僕は魚が好きだから、魚が嗜好品化しているね!
魚を嗜好品と呼んでいいってこと?
でも、そしたら世の中嗜好品で溢れちゃうよね

栄養士 ちびうし
そうだね!
だから、嗜好品と言われる食べ物には特質があるんだよ!
嗜好品の特質とは?
  1. 「通常の飲食物でない」
    栄養・エネルギー源としては期待しない。
  2. 「通常の薬ではない」
    =病気への効果は期待しない。
  3. 生命維持に「積極的な効果」はない。
  4. しかし「ないと寂しい感じ」がする。
  5. 摂取すると「精神(=心)に良い効果」がもたらされる。
  6. しばしば人と人との出会いや意思疎通を円滑にするという効果を発揮する。
  7. 「食物素材」が使われる場合が多い。

出典:高田公理のエッセイ 嗜好品文化研究会

のらねこ
・・・
つまり?

栄養士 ちびうし
飲食物における嗜好品とは、生きてく上での栄養源としては力不足だけど、生活を豊かにしてくれるってことかな♪

 

納豆や魚はエネルギー源となり、身体づくりの材料としても重要です。「生命維持に積極的な効果」があるため、嗜好品に分類されません。

では、茶・コーヒー・酒はどうでしょう?

栄養価からして「生命維持に積極的な効果」は期待できず、嗜好品に分類されます。

お菓子やデザートには、味覚・食感・香りを強調したものが多く、見た目でも食べる人をワクワクさせてくれます。「食べる楽しみ」を最優先した代表的な嗜好品ですね。

そして、これらの嗜好品の適度な摂取は、心を豊かにしてくれたり、健康や美容に役立ったりします。

豊かに生きるための食行動の手段としては、嗜好品の活用はおすすめです。

栄養士 ちびうし
自分の欲求に素直に応える事も大切っ!
ただ、カロリーや栄養素の過剰摂取にも繋がるから、食べ過ぎには気をつけようね!

日々の食事が嗜好品化するとき

楽しむことを目的として嗜好を満たすための食事を選んだとき、その食事は嗜好品化すると私は考えます。

もちろん、嗜好による食行動の選択が悪いなんて言いません。

私もラーメンが好きなので、ラーメンを食べる時は「ラーメンが好き」という嗜好を満たすために食べています。

ただ、この嗜好による食行動の選択の頻度が多くなることで栄養バランスが偏ることがよくないのです。

栄養士 ちびうし
日々の食事の動機は「好きだから」だけじゃないよね?
「食べる」に繋がる動機について考えてみよう!

「食べる」には必ず動機がある

この記事の冒頭でも投げかけましたが、もう一度質問します。

あなたはどのような時に「食べる」という行為をしますか?

いくつかの例を挙げてみましょう。

 

  • お腹が空いた時
  • 食事の時間になった時
  • 友達や同僚との食事会
  • 目の前に好きなものがあった時
  • ある食べ物が〇〇によいと知った時

 

これらは全て「食べる」という行動に繋がるきっかけ。つまり、食行動の動機です。

そして、「食べる」と決めた後には、食行動の選択4W2Hを決めていく必要があります。

「いつ When」
「どこで Where」
「何を What」
「どのように How」
「どのくらい How much」
「どのような目的で What purpose」

のらねこ
急にビジネス研修みたいになった・・・
難しいと飽きちゃうなー

栄養士 ちびうし
堅苦しくなってきたね!
でも、全然難しいことじゃないから安心してついてきて!

4W2Hの具体例

それでは、4W2Hに沿った思考プロセスの具体例を挙げてみましょう。

いつ お腹がすいたな…

お昼休憩まで頑張ろう

どこで 午後からの会議資料のチェックもしたいな

自分のデスクでササッと食べよう

何を 最近ヘルシー系の食事が続いているからガッツリ系が食べたいなぁ

から揚げでも食べようか

どのように 手軽に買えるコンビニ弁当でいいかな

早食いは消化に悪いからできるだけゆっくりたべよう

どのくらい 大盛りサイズもあるけどカロリー高いなぁ

太りたくないから普通のサイズにしよう

 

赤字の部分が、食行動の選択になります。

あなたは毎日無意識的に、食行動を選択しているのです!

のらねこ
毎日食事をとるってことは、毎日食行動を選択してるってことなんだね!

 

残りの食行動、「どのような目的で」についてです。

食べる目的は人それぞれですが、その目的は大きく2つに分類できると私は思っています。

 

食行動の目的

  • 身体づくりのため
  • 嗜好を満たすため

 

栄養士 ちびうし
この「食べる目的」を意識することで、食行動の選択の仕方が変わってくるんだ!

食べる目的を意識すると、食行動は変わる

身体づくりのための食事

ザックリいうと、健康維持や美容のための食事ですね。

身体づくりのための食事の目的
    • 生命活動に必要なエネルギーを補う
    • 身体の材料となる栄養素を摂取する
    • 健康・美容効果の期待できる栄養素を摂取する

のらねこ
自分の身体を考えて摂る食事ってことだね!

嗜好を満たすための食事

こちらも簡単にまとめると、「食べる」行為を楽しむことを目的とした食事です。

つまり、嗜好品化した食事のことですね!

嗜好を満たすための食事の目的
    • 好物の料理や食材を味わう
    • 好物を食べて気分転換やストレス発散をする

栄養士 ちびうし
「食べる」ことで心を満たしてくれる食事だね!

「どっちか」ではなく「どっちも」よい

ここまで、食行動の目的によって食事を2つに分類して説明しました。

「身体づくりのための食事」「嗜好を満たすための食事」

「どちらがよいか?」と問われたら、私は「どちらもよい」と答えます。

結局は「バランス」なのです。

栄養素ばかりを優先して嗜好を無視すれば心は満たされないし、嗜好ばかりを優先すれば栄養バランスが偏るリスクもあります。

 

  • お昼に嗜好を優先した食事をしたら、夜は栄養バランスのよい食事にする
  • 大好物のから揚げだけど、食べ過ぎないように量を決めて食べる

 

赤字は嗜好を満たす食行動で、は身体づくりのための食行動です。

 

毎日の食行動の選択が、どのような目的で行われているのか?

 

自分自身を振り返ってみると、未来の食行動によい変化をもたらしてくれるかもしれません。

 

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「糧」という字の意味

普段あまり見慣れない「糧(かて)」という字。言葉の意味を知っていますか?

「いままでの経験が自分の成長の糧となる」
「家族が自分の生きる糧だ」

こんな感じで使われたりしますよね。

この文では、経験又は家族が「自分自身を豊かにする」「精神的な活力源になる」というニュアンスで使われています。

 

「糧」の意味とは?

  1. 食糧。食物。
  2. 精神・生活の活力の源泉。豊かにし、また力づけるもの

出典:かて【糧/×粮】の意味 goo辞書

まさに、毎日の食事は人生の「糧」になるのです!

よい食習慣は、人生を豊かにし、活力を与えてくれます。

「身体づくりのための食事」「嗜好を満たすための食事」のバランスを意識し、よい食習慣を身につけてください。

まとめ

日々の食事は、心と身体を育ててくれます。

時々で構わないので、自分がその食事を選んだ時の動機を振り返ってみましょう。

もし、嗜好を満たす食事が最近多いなと感じたら、次の食事は身体のための食事を選んでみましょうね!